2009-12-22
冬至
一年で一番夜の長い日。みなさんはどんな風に過ごす予定ですか?
「でんきを消して、スローな夜を」
2003年の夏至の日にはじまった100万人のキャンドルナイト。
あれから6年、静かに、でも確実に、ウェーブがおこっていると感じます。
呼びかけ人のひとりであるスローウォーターカフェの藤岡亜美ちゃんに声をかけてもらって、水道橋の食堂アンチヘブリンガンでのキャンドルナイトパーティーに参加したのはもう3年前のこと。振り返れば、あれから色々なうれしいつながりも育ったなぁと感慨深さでいっぱい。
そして、あの夜の灯のあたたかさ、場の空気、参加したみんなの笑顔、そしてお酒と食事。いまでもはっきりと思い出すことができます。
当たり前のように電気がつかえる社会に暮らすわたしたちだからこそ、電気を消した時間が特別なものとして残るのかもしれません。
はからずも、今晩はAPLA/ATJのなかまとその食堂で「一年おつかれさま」のお食事会の予定。楽しみで仕事が手につきません・・・と言っている場合ではありませんね。がんばります。
師走という名のとおり、あわただしく過ぎ去っていく年末ですが、ちょっと立ち止まってゆったりとした気持ちで過ごす時間も大切にしたいですね。
そして、みなさん、どうぞよいお年をお迎えください。
来年もAPLAをどうぞよろしくお願いいたします。
のがわ
2009-11-26
---グアテマラ先住民族女性の声を聞く---
やより賞受賞記念講演会---グアテマラ先住民族女性の声を聞く---と題して、受賞式出席のため来日するマリアナ・チュタさんとアイデー・ロペスさんを招いての講演会を開催するそうです。
ご興味のあるかたは、ぜひご参加ください。
やより賞受賞記念講演会
2009-11-24
寒い季節は・・・
こんな季節の楽しみは、お気に入りカフェのあったかドリンクで心も身体もぽかぽかになること・・・。夢も色々ふくらみます(そのお話はまた改めて)。
というわけで、今日はAPLAスタッフおすすめのお店をご紹介します!
自由が丘駅からも歩いていける距離なので、秋の散歩を楽しみつつ、素敵な時間を過ごしにいってみてはいかがですか?
のがわ
2009-11-17
市(いち)の醍醐味
古いアパート2棟を自分たちで改修したという「自由と生存の家」は、周りの建物のなかに隠れ埋もれてるような地理的条件。にもかかわらず、強烈な存在感を発していました!
インパクト大の垂れ幕とずらっと並ぶ新鮮な野菜(今回はAPLAでもハリーナなどで紹介した東峰べじたぶるんのものがメインだったようです)、古着なんかも安く売っていたり、1カップ50円の野菜料理もありました。おいしそうなにおいにつられヤーコンの味噌炒めを購入、その場でいただきながら、スタッフのみなさんや野菜を売りにきていた農家の方とおしゃべりを楽しみました。
お客さんの顔ぶれは、子ども連れの親子、シルバーカーに乗ったおばあちゃん、ベビーカーにわんちゃんを乗っけたおばさま、などなど…。ほとんどが近所に住んでいらっしゃる方の模様。来月も開催すると聞いて、「じゃあ今度は○○をもってきて!○○円でいいわよね?予約しておくわ!」とかなり強引なおばさまも(笑) こんなやりとりを眺められるのが市の醍醐味!(と勝手に思っています)。
次回は、年末の12月27日(日)10時~14時に開催だそうです。おいしい新鮮野菜、おもしろい出会い…etc.を求めて、ぜひあそびにいってみてください♪
(注)生活の土台である住宅を自分たちで確保し、運営し、人びとが支え合い、出会い、相談し合える場をつくる取組みとして、フリーター全般労働組合の有志が立ち上げた実行委員会が運営する住居提供事業。詳しくはコチラ→http://freeter-jutaku.alt-server.org/
のがわ
2009-10-23
韓国の蚊
その後、5カ国から来たアジアの仲間たちと6日間に渡り、韓国のドゥレ生協・生産者会の案内で、韓国の農村地域を回ってきました。
少しずつその様子を報告したいと思います。
まずは、どうでもいいといえばいいのですが…韓国の蚊の話です。
南の国への出張が多い私は、必ずたくさんの蚊に刺されて帰ってきます。
今回の韓国出張は11月だし、さすがに蚊は大丈夫だろうと思っていたら、顔に3箇所、手に5箇所刺されて帰ってきました。
10月の韓国は、東京でいう11月くらいの気温ですが、蚊がいたのです!
というのも、韓国の家の中はオンドルで床が暖められ、部屋も暖かくなっています。(これはとても気持ちがいい!日本にもあればいいのに~と持って帰りたくなりました。)
夜寝静まった頃、手が猛烈に痒くなり目を覚ましたのですが、耳元で“ブーン”と蚊がまとわりつく音が…
布団から出ていた顔と手が刺されました。
翌朝、他のアジアの仲間たちも蚊に悩まされたと言っていたので、韓国人のスタッフの人にそれを話したところ、この寒い時期の蚊が最近韓国では問題になっているそうです。
温暖化の影響でか、涼しくなった時期でも蚊が生存していて、オンドルの暖かい部屋に侵入して、出て行かないのだそうです。
韓国は高層ビルのマンションがたくさんありますが、エレベーターに蚊も乗って一緒についてくるのだそうです。
温暖化の影響?がそんなところにまで!
今回は、農村を回ったので、比較的民家や平屋に泊まる機会が多くありました。
写真は、安東の河回村で宿泊した家です。河回村は藁葺と瓦葺の家々が歴史の中でも良好な状態で保存されている村です。この村の家のひとつに宿泊しました。
よしざわ
2009-08-26
料理担当 ベッティさん
1週間共同生活を行う間、料理を担当してくれるのがベッティさん。みんなの人気者だ。
ベッティさんはゲイである。フィリピン社会の中でゲイの人たちは堂々と誇りをもって生きていて、まわりの人たちも普通にそれを受け入れている。現地駐在員の話だと、美容室や学校行事のダンスの振り付け、衣装担当など、彼らの能力が生かされる場所が社会的にも日常の中にあるということだ。ベッティさんも美容の仕事などもあるけど、料理が一番好きということだ。料理担当の仕事もしっかりとこなしてくれる。料理担当は、みんなより朝早く起きて準備し、夜は片付けや仕込みもあって、裏方だけど大変な仕事。料理を愛し、いつも子どもたちがちゃんとご飯を食べるかどうかを気にしてみてくれている。
今回で料理担当をお願いするのは2年目だが、「今年もこの仕事をするのをとても楽しみにしていたの!本当に感謝してるわ。子どもたちと一緒に生活して一週間すごすのが楽しいの。」と話してくれた。(余談だが、ベッティさんは日本のアニメ『NARUTO-ナルト』が大好きだそう。毎日欠かさず見ているので、共同生活で『ナルト』を見れないことだけが心残りだとか…。)
ベッティさんの作る料理はどれもおいしい。日本食とは油や調味料が違い、フィリピン料理をあまり受け付けない子たちもいるかもしれないが、ベッティさんの料理であれば、たいていのものは食べてくれる。去年、自分が出した料理が口にあうか心配で、柱の影から様子を伺い、残さず子どもたちが食べたのを見て「あぁ、神様ありがとう…。」とつぶやいていたのをスタッフが目撃したらしい。そうやっていつも、周りのことを気にしてくれていて、挨拶はいつも笑顔のベッティさん。キッチンに行って、ベッティさんと会うと、なんだか心が穏やかになる。そして、ベッティさんのチャーミングさは料理にも表されていて、見て楽しめるし、ココロが微笑むような演出をしてくれる。
さらに、ベッティさんの極めつけは、最後の日に行われるフェアウェルパーティーだ。豪華な料理はもちろん、お花を生けてくれたり、ホテル顔負けのテーブルデコレーションをほどこしてくれる。今年は仮装パーティーを行ったが、ベッティさんも、あまった真っ赤なテーブルクロスに身を包み、参加してくれた。その場が大いに盛り上がったのは言うまでもない。
ベッティさんの夢は自分のお店を持つことである、と聞いたことがある。いつか、そのお店を訪ねることができたらいいなー、と思っている。
投稿:よしざわ
2009-08-17
バナナ生産者の子どもたちが通う学校を訪問
その際、バランゴンバナナ生産者協会(BGA)の中のひとつの村、ユボ村のハイスクールを訪れ、授業を見せてもらうことができた。日本では、突然学校に行くなんて、門に監視カメラがあるくらいだから、とうてい難しいことだと思うのだが、普通に先生のところに行って、事情を説明したら快く見学させてもらえた。
教室に入ってまず驚いたのが、学生たちの集中力。みんな先生の言葉を逃さないぞというくらい聞き入っている。とにかく生徒の興味をひきつけるような魅力的な話し方をするおもしろい先生だった、というのもあると思うが、子どもたちの学びたいという気持ちが態度に表れているようだっ 訪れた授業は「道徳」。今フィリピンでは、せっかく学校を卒業してもまだ若い年齢で妊娠してしまったりするケースが増えていて問題になっているという。ものごとには適正な年齢があり、それを逸してしまうと人生の目的が達成しづらくなる、とか、精神的に問題がある場合や自殺したくなったときどう対処したらいいか、人の死をどう受け止めたらいいか、など、問題が起こっても必ず解決策はあるのだから、その問題から逃げずに直視しろ。という教えがされていた。
「例えば、今晩今日来てくれた日本の高校生たちと交流会があったとしたら参加したい?」と先生が聞くと、半分くらいの子が手を上げた。なぜ残りの子は手をあげなかったのか?自分が貧しいから?かわいくないから?色々理由があるかもしれないけど、自分が勝手に作っている壁のせいで、せっかく日本の高校生と友だちになれたり、見聞が広がるかもしれないのに、そのチャンスを逃してしまうのか?自分が心に持っている壁を破ってみるのも必要だよ。と、生徒ひとりひとりが自信を持って生きれるように、先生が言葉を投げかけていた。
横で授業を見学していた日本の高校生が「何か質問はありますか?」と聞かれ、一人の子が発言した。「私はあまり学校に行くのが好きじゃない。皆さんはどうですか?」先生が返答として「ここは、学校に行きたくても行けない子がたくさんいる。遠い子は7km先の家から毎日山を下って歩いてくる。」ということだった。どうりで、みんな目を輝かして勉強をしているはずだ。学校に通えることが夢をかなえる一歩なのだろう。一方、発言した子以外にも、日本の高校生で学校が好きという子はいなった。なんで嫌いなのか?と訪ねられると、「先生は黒板に書いてばっかりで話をしない」「受験勉強のための勉強」だからという。ある子は「先生が殴る、蹴る」と発言して、フィリピンの先生も驚き。「今日見学したような授業は受けたことない。こういう授業だったら学校も楽しくなるのに。」日本の高校生の感想である。
まだまだユボ村の学校は施設や整備が足りなくて、学校に行けない子もたくさんいるという。また、教室の中には、APLAの奨学金を貰って学校に通っているという子もたくさんいた。
学校が楽しい、学べることがうれしい、と目を輝かしているフィリピンの学生たちを見ていると、フィリピンの将来は大丈夫だ、と希望が持てるような気がした。しかし、一方日本は…?と考えると、日本の教育や学校のあり方を考えざるを得なくなる訪問だった。
2009-07-31
7月最後の日
2009-07-15
カレー・カフェイベント報告
お天気にも恵まれ、ご来店いただいた方にも、エコシュリンプのカレーと、千葉県成田市(三里塚)の無農薬野菜を使ったカレーは大好評でした。
おいしくて、あっというまに平らげてしまったカレー。今回ご協力いただいたカレー屋さん「インド富士」の定番メニューにならないかな~。なんて。では、少し写真でご報告です。
こちらが、スペシャルランチセット。これ以外に、ペルーコーヒーのリキッドアイス、コーヒーとバナナのアイスがついていました。
このアイスも絶品で、“セミフレット”というそう。冷たいんだけど、サクサクしたアイスの中に、時々バランゴンバナナが入っていて、なんとも絶妙なバランスのアイスでした。
カフェに遊びに来てくれたATJのバナナ担当者が、熱心に作り方を聞いていたので、今度作ってくれないかな、と思っているところです。
こんな感じで、カレーを食べながら、お客様たちは、それぞれおしゃべりを楽しんでいました。
いつもAPLAのネットショップでお買い物をしていて、たまたま近所のカレー屋さんでのイベントだったので来ました、というお客さんもいて、うれしいご対面でした。
お店の外では、ミニマーケットを開きました。APLAでいつも販売しているATJ商品や、三里塚のお野菜を販売。地べたに、野菜を並べて、ちょっとアジアのマーケットっぽくしてみました。
カフェに来てくれたお客様以外にも、通りすがりのご近所の方も「あら、何やってるの?今日だけなの?」なんて興味を持っていただき、お買い物をしてくださいました。
意外と通りすがりの人には、バランゴンバナナが人気で、かなり熟してしまっていたバナナたちでしたが、早くに完売してしまいました。
今回は、「インド富士」さんに多大なるご協力いただき、素敵なイベントが開催できました。お礼を兼ねて、お店の宣伝をしたいと思います。このイベントの日にはメニューにありませんが、通常の営業の時にはカレー以外にも、“インド富士サワー”という不思議な、でもおいしいドリンクメニューもあります。
東小金井と、少し都心から離れていますが、近くに小金井公園などもあります。お近くにお寄りの際は、ぜひ行ってみてください!
インド富士さんのブログ http://cojo.exblog.jp/
今回は、夏の時期に合わせてカレーカフェを企画しましたが、次回は冬あたりに、バナナやチョコレートを使ったスウィーツカフェを企画したいと考えております!
投稿:よしざわ
2009-05-21
総会&フォーラムが終了!
早いもので、APLA/あぷら設立から1年がたちました。わたしもようやくAPLA2年生です(^^)
5月16日には、第2回APLA総会を開催し、08年度の事業報告や09年度の事業計画について会員のみなさんに承認をいただきました。今回はフィリピンからゲストが2名(ネグロスと北ルソンから各1名)参加、それぞれの現場からの熱い想いが直接届けられました。
東京での総会終了後は、千葉県成田市に移動して交流会です。
4月にもお邪魔した木の根ペンションにお世話になりましたが、空港の「真ん中」にあるペンションを目の前にして、数日前に成田空港から入国したグレッグさんとアンボさんもびっくりだったようです。地元のみなさんが農作業を終えられるのを待つため、まずはフィリピンの2人とAPLA会員のために成田・三里塚についてブリーフィングをしていただきました。現在、鉱山開発が進む北ルソンからやってきているグレッグさんには、成田空港建設の歴史はどのように映ったでしょうか。
交流会には、プロのイタリアン・シェフ石井さん(来年には、成田でご自分のお店をオープン予定とのこと。楽しみです♪)に無農薬のお野菜をつかったとびっきりのお料理を用意していただきました。この野菜、成田で新規就農した方たちのグループである東峰べじたぶるんからゆずっていただいた新鮮なものばかり。とにかくどれも豊かな味わいで、おいしいお酒とともにみなさんのお腹のなかにどんどん消えていきました。東京朝市 アースデーマーケットにも毎月参加している東峰べじたぶるん。みなさんにも、ぜひ知ってもらいたいお野菜です!
さてさて、まだ明るいうちからはじめた交流会にもかかわらず、話は盛り上がり、あっという間に夜は更けていきました・・・。
翌17日は、朝から三里塚をめぐるツアー&第一回APLA/あぷらフォーラム。この報告については、次号機関紙ハリーナでお届けする予定ですので、どうぞお楽しみに。
投稿:のがわ
2009-05-15
ゴールデンウィーク報告②~気付けば5時間半~
京都の「気持ちいいスポット」を巡るべく、左京区へ向かったわたしと友人。お気に入りの書店、恵文社一乗寺店をのぞいてから、てくてく散歩。お目当てのカフェが営業時間外で肩を落とすも、その先に「無添加最中」の貼り紙のある小さな和菓子屋さんを発見。これぞ散歩の醍醐味!とにんまりしながら、最中を頼んだところ、その場(販売スペースのすぐ裏でおじさんが作業している様子)でつくりたてを出してくれました。おばさんがチラシをつかって折った特製ミニ紙袋に入れてもらい、るんるんでお店を後に。歩きながらほおばったその最中は、驚くほど皮がパリッパリでおいしかったです。
そして、左京区に来たからにはぜひ・・・と向かった先は「キッチンハリーナ」さん。生産者の顔の見える素材をつかって、安心できるおいしいお料理をいただくことのできるカフェです。フェアトレード商品の販売や随時イベントなどもおこわれている素敵な場所。バランゴンバナナをはじめとして、ATJの商品も扱ってくれています。お店を切り盛りする佐藤友子さんにAPLAのスタッフだとご挨拶して、先ほどの最中をほんの少しだけおすそ分け。東京から来たのに、京都のおみやげ・・・というのも何ですが、地元の方にこそ知ってもらった方がいいですものね。
さっそくバランゴンバナナのシフォンケーキとドリンクのセットを注文(友人は東ティモールコーヒー、わたしは丹波産の紅茶をチョイス)。アイスと金柑のシロップ煮が添えられてて、大興奮でした。お店では、常連さんとおぼしきお客さんがそれぞれ談笑中。わたしたちも相席していたお客さんと話がはずみ(あとから他の常連さんに「○○さんのお友だちかと思ったわー」と言われたほどです。笑)ついつい飲み物をお代わりしてしまいました。目移りしながら選んだのはバランゴンバナナとココアのセーキです。
連休最終日ということもあり、そうしている間にもどんどんお客さんがいらっしゃって、店内はほぼ満員。わたしたちの隣に座られた方が、おいしそうにオムライスを食べてらっしゃるのを見たら、食欲がむくむくっと・・・。夕飯はどこか別の場所で・・・とも考えていたのですが、あまりにその場を去りがたかったので、今日は勝手に「ハリーナDay」とすることにしました。笑これまた悩みに悩んだあげく、「日替わりごはん」を注文しました。マッコリまでご相伴にあずかり、ほろ酔い気分♪
気がついたら、5時間半近くもハリーナさんで過ごしていたことになります。ついには、閉店後に常連さんたちに近くの飲み屋さんに連れて行っていただくことになり、さらにその後はハリーナさんの2階スペースに泊めていただき・・・初対面にもかかわらず、とってもよくしていただきました。
素敵な時間・空間を共有させていただいた皆さん、本当にありがとうございました!
【写真上】お手洗いには、ガザへのフードバスケット支援の手書きポスターが!!
【写真中】バランゴンバナナのシフォンケーキと東ティモール・コーヒー
【写真下】大満足の日替わりごはん
投稿:のがわ
2009-05-12
ゴールデンウィーク報告①~GOLDEN合宿に参加~
新宿発の夜行バスに乗って、京都・滋賀へ出かけてきました。
発酵、菜食、自然農、人の集まる場、気持ちいい暮らし・・・そんなたくさんのキーワードに引き寄せられて。めざすは「土鍋かふぇ楽ちゃん」でおこなわれる「GOLDEN合宿」。
3月に都内のとあるトークライブではじめてお会いした「やっちゃん」こと坂山保之さん、お連れ合いの「ヒロコちゃん」こと久保田裕子さん、そして3人の子どもの仁くん、茅ちゃん、羽ちゃんが、滋賀県大津にある築100年の古民家で営んでいるのが「土鍋かふぇ楽ちゃん」です。
「土鍋かふぇ」と言う名のとおり、揚げ物以外の料理はぜんぶ土鍋で調理、素材は安全で顔の見える野菜や穀物が中心。食品添加物はもちろん、砂糖も乳製品もつかわない。オーガニックとかヴィーガンとかマクロビとか・・・いまや巷にあふれている言葉たちをすっと超えてしまうような、そんなとびきりの土鍋料理がいただける場所です。スイーツには、オルター・トレード・ジャパンのバランゴンバナナを愛用してくれている(そして3人の子どもが大のバランゴン好き)というところからつながることができたのは、うれしいかぎり。
料理担当はヒロコちゃん(やっちゃんの宣伝トークを聞くと、誰もが本人が料理していると勘違いしてしまうのだけれど、やっちゃんはあくまで「企画・営業」担当だそう。笑)。今回の合宿でも、おなかをすかせた30人近いおとなと子ども参加者のために朝から晩まで腕をふるってくれました。
合宿中は、そんなヒロコちゃんの土鍋ごはんをいただく以外にも、素敵な音を楽しむ機会がたっぷり準備されていました。森羅万象音楽家MIROKUくんのお昼寝ライブでは見事に全員が夢のなかに(笑)夜は夜で、竹灯りとのコラボライブでゆったりとした音を楽しませてもらいました。
そして一泊二日の間、気持ちいい音とともに常にあふれていたのが、子どもたちの笑い声、泣き声、走り回る音・・・。普段の暮らしのなかで、わたしはどんな音に囲まれているのか、どんな音に囲まれていたいのか・・・そんなことをふと感じたりして。
参加した人それぞれの生き方や想いが、「楽ちゃん」のもつ空気にふんわりとつつまれて、交わって、どんどん発酵していく様子が、なんともいえず心地よく、いつかこんな場所を創りたい!と想いを新たにしたわたしでした。
【写真上】ヒロコちゃんがごはんについて説明中。みんな早く「いただきます」をしたくてウズウズ。
【写真下】MIROKUくんの「お昼寝ライブ」終了直後。まだ夢のなかの参加者も・・・。
投稿:のがわ
2009-04-09
実験村のミニ・シンポジウムに参加してきました
わたしたちAPLA事務局スタッフ3人は、ちょっとだけ足を伸ばして成田に行ってきました。でも目的はお花見でも、成田山参拝でもなく、成田空港(の中心)で愛をさけぶ!モトイ、貧困や農について語り合うこと。
それというのも、APLA理事の大野和興さんが共同代表をつとめる「地球的課題の実験村(通称:実験村)」のシンポジウムと年次寄合があり、参加させてもらうことになったからです。
1日目のミニ・シンポジウムのテーマは「まちの困民・むらの困民PARTⅡ~百姓の復権」。ここでいう「百姓」とは「自分が生きていくための力をもつ人間」のことと聞き、まずグッときてしまいました。まちとむら、まちの中、むらの中、ありとあらゆる場所で分業化が進み、それと同時に人間関係も分断されてしまったのが、現在この社会を覆い尽くしている「貧困」の原因のひとつ。そうであるならば、「百姓」が復権し、つながり、力を合わせて自立した場(仕事、社会運動、暮らし)を再び創りだしていくことが、求められているのではないか・・・。まちとむらからの3人のゲストの方が、それぞれの体験から心に響く言葉を紡ぎだしてくれた2時間半。その内容を一言でまとめることは最初から放棄していますが(苦笑)、こころに一番残ったのはそういう話でした。
その後は、文字通り“成田空港の中心”に位置する木の根ペンションに移動しての交流会。空港外周道路のトンネルとトンネルの間、監視ポストが立つ坂道を入るとなんとも愛くるしいペンションが目の前に。これがウワサの木の根ペンション!と少し興奮するも、鉄製のフェンスのすぐ向こう側の誘導路を動く飛行機を見て複雑な気持ちに。海外に行く際には何気なく利用してきた成田空港ですが、初めて反対側からその姿を見つめて、色々な思いが胸をよぎりました。交流会では、地元三里塚の野菜をつかったお料理と房総の伝統的な花寿司(上の写真)がふるまわれ、その美味しさについつい食べ過ぎてしまったのはわたしだけではないはず!実験村の村民の皆さんとの会話にも花が咲き、長い夜は更けていきました。
実験村のプロジェクトのひとつである「北総台地夕立計画」として、村民のみなさんが手入れをし、森づくりをしている「夕立の森」が2日目の寄合の会場でした(左の写真)。木の根ペンションから空港の脇を歩くこと約20分。ウグイスの声が響きわたり、心地よい風が吹く森の一角で、丸太の椅子に腰掛けての寄合です。離着陸する飛行機の耳をつんざくような騒音、それをのぞけば空港の近くにいるということは忘れてしまうような、そんな素敵な時間を過ごすことができました。
最後にAPLA事務局から告知です。実は、今回わたしたちが成田にお邪魔したもうひとつの目的は、5月に開催予定の第一回APLAフォーラムの下見と打ち合わせでした。実験村のみなさんの全面的なご協力を得て、ただいまフォーラムの準備にとりかかっています。フォーラム以外にも、三里塚ならでは!の企画を練っているところです。詳細が決まり次第、APLAホームページでお知らせをしますので、どうぞご期待ください。
投稿:のがわ
2009-03-05
パレスチナ関連のブログ紹介
2009-03-04
縁を紡いで
2009-02-20
つながっているんだなー
加工場では従業員さんたちのクラブ活動があり、そこでパレスチナの現状を伝えるドキュメンタリー映像の上映会を行ったり、写真上映を行ったそうです。
実は、昨年の11月にATJやAPLAのパートナーが一同に集まった国際会議が日本で開かれました。フィリピン、インドネシア、東ティモール、パレスチナ他、各国の代表者が集まりました。短い期間を共に過ごしただけですが、ゲストの人たちはすぐ意気投合していました。
その後、ガザ地区へのイスラエルの攻撃が始まり、各国のゲストからパレスチナの人たちは大丈夫なのか?とメールが届いたりしていました。
フィリピンのグレッグさんは、日本からパレスチナのオリーブオイルを持ち帰り、友人へのおみやげにし、パレスチナへ関心を持ってもらえるよう周りの人へ知らせていました。先月フィリピンでグレッグさんに会ったときも、パレスチナのことを気にしていました。オリーブの収穫作業ボランティアに参加したことがあるという友人のお連れ合いさんに会ったりもしました。
東ティモールのダニエルさんからは、国内のNGOフォーラムがあった際には、いかなることがあっても、人道的に許されない行為に対しては抗議の意を表明していかなくてはならない、と決議文を出すことになったのだ、と連絡がありました。
そして、今回のインドネシアから連絡があり、募金は少額だけど、従業員の皆さんの気持ちを伝えたいということでした。
これまで、APLAやATJは各地域と一対一の関係を創ってきたけど、これからは、その関係性を面的に広げていきたいと考えているところです。
そして、現にこうやって色んな国の人が、お互いのことを思いあってつながり始めていることは、とても素敵なことだと感じています。
投稿:よしざわ
2009-01-13
パレスチナに思いを馳せる。
少し遅くなってしまいましたが、明けましておめでとうございます。
今年もAPLAをどうぞよろしくお願い申し上げます!
新年も明けて、新たな気持ちで今年も・・・!といきたいところですが、皆さまもご存知の通り昨年末からのイスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への理不尽な攻撃が始まったニュースが連日報道され、とても心配な状況でした。
ATJと一緒にオリーブ・オイルの取り組みを行っているPARCとUAWCという現地のパートナー団体からも、食料援助の支援要請が届いており、ATJとAPLAでは、緊急救援をすることにしました。
http://www.apla.jp/03/other/other_090107.html
先週から始めた募金も集まってきており、「待ってました!」とか「何かやりたいと思っていたので、呼びかけありがとうございます。」といったメッセージが寄せられています。そういう気持ちでパレスチナに思いを馳せている人がいるのだと思うとうれしくなります。できるだけ現地の人たちにもそのことを伝えていきたいと思っています。
海外のパートナーが集まる際、よくみんなが口にする言葉があります。「ひとりではないってことを知ると勇気がわく。」
「自分たちの社会の中だけにいると、目の前におきている問題に対して絶望的になったりすることがあるけど、同じ思いを持って戦っている人が世界にはいる、仲間がいる、ということを知ると、生きる力や希望がわくんだ。」そんなことを話してくれます。
よく、私たちは「連帯」っていう言葉をつかうのだけれども、こうやって人びとがつながっていくことが実感として分かることが大切なのだと思います。
実際現地で起こっていることは、私たちの想像を絶するものなのだろうけど、最大限の想像力を働かせ、私たちができるかぎりのことはやっていきたいと思っています。
そして、先週土曜日には東京で行われた「ガザに光を!即時停戦を求めるピースパレード」に参加してきました。
1500人ほどが集まったそうです。ドラムを持って、音を鳴らして、平和を訴えているグループの人たちの近くにくっついて歩いていましたが、手縫いでパレスチナの赤と黒と白と緑の旗を作ってきたりしていて、思い思いに参加していました。
歩いている私たちの脇に停車している車を見ると、ドラムの音にあわせて踊っている子どもを何人か見かけました。そんなことがきっかけで、車の中で今回のパレスチナに関することが話題に上がったり、少しでもニュースに耳を傾けるようになったり、そんなことが広がっていったら…と思いました。
しかし、当日は雨は降らなかったものの、風が強くて寒くて凍えて、一緒に参加したスタッフがミニスカートをはいていることに信じられない!!なんて言いながら歩いていましたが、はっと我に返り、ガザでは今電気が通ってないということを思い出し、なおかつ、以前パレスチナの人に天候的には日本とあまり変わらないなんて話を聞いたこともあり、こんな寒い中、爆撃におびえている人たちがいることを思うと、いてもたってもいられない気持ちになり…。
今朝のニュースでは今回のイスラエルの攻撃の犠牲者が900人以上になっているということ。
なぜ、こんなに罪のない人たちが殺されなければならないのか。一刻も早く停戦になり、少しでもガザの人たちが普通の生活に戻れるように願わざるを得ません。
再度、告知ですが、APLAではガザ地区の人たちに食料支援を行います。ただいま募金を受け付けておりますので、ご協力どうぞよろしくお願いします!
http://www.apla.jp/03/other/other_090107.html
投稿:よしざわ